需要予測が困難でも適性在庫にコントールする方法

 在庫は、受注リードタイム(お客様が要求する納期までにかかる日数)が、生産リードタイム(生産開始から出荷までの日数)より短い場合、その差を埋める役割があります。しかし、在庫を多く持ち過ぎますと、資金を圧迫することになります。そこで、需要予測を行い、販売計画を立て、それに基づいて生産することで、適正在庫に抑えようとするのですが、様々な要因で需要は大きく変動し、変更注文や特急注文に見舞われることも少なくありません。

 このように、需要予測が困難な場合は、出荷量(消費量)の実績と在庫量の実績を基に、適正在庫量をダイナミックに変更していく方法が有効です。この場合、在庫は、需要の不確実性に対する緩衝材(バッファ)と考え、品種毎のバッファを目標在庫量とします。そして、一旦初期バッファを決め、一定期間の出荷量と在庫量を見ながら適正在庫量に収束させていきます。

 バッファを増減させるロジックは以下の通りです。

①バッファを三等分し、上から緑、黄、赤のゾーンに色分けする。

②発注時点での実在庫量がどのゾーンにあるかチェックする。

③緑または赤が一定期間継続する場合は、バッファを増減させる。

④実在庫量がバッファより少ない場合、その差を発注量とする。

 初期のバッファ量、バッファを増減させるための閾値(緑の連続回数、赤の連続回数)、バッファを増減させる割合は、事前に決めておきます。このルールで目標在庫量をコントロールしていきますと、バッファ量がダイナミックに増減しながら発注日になるべくバッファ黄の状態になるよう収束していきます。需要の変動に対応してバッファが変化しますので、季節変動や流行りすたりにも対応できます。

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