ISO9001を経営改革のツールに

 ISO9001を認証取得している会社の中には、お客様から要請されて取引を継続するためにとにかく認証取得したという会社も多いと聞きます。そうした会社の中にはISOの運用が重荷になってコストアップになり、却って業績が悪化した企業も少なからずあります。そうならないためには、きっかけはお客様からの要請であっても、これを機会に経営改革の道具としてISOを活用するという意識を持つことが重要です。ISO9001の規格が要求しているのは、「顧客満足度の向上」です。お客様からの要求に適切に応えるためのマネジメントの仕組みの構築を求めています。その仕組みは少なからず既に存在するはずです。もちろんISOの要求事項と照らして足らない部分もあるでしょうから、その部分を新たな取り組みとして補えばいいのです。それだけでも業務改善になります。

 ISOは「~をしなければならない」とは言っていますが、具体的に「どうしなさい」、「どの程度やりなさい」とは一切言っていません。具体的にどうするか、どの程度やるかは、企業が必要に応じて決めればいいのです。つまり自社の経営戦略に即して、それを達成するために具体的にどうするのか、どの程度やるのかを決めるのです。まずは自社の実力に見合ったレベルのシステムを作って認証取得し、経営戦略の計画に沿って少しずつレベルアップしていくことが、成功の秘訣となるのです。

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