環境ビジネスを立ち上げたいがどのようにすればいのかわからない。環境にやさしい商品を開発したが、どのように販路を開拓したらいいのかわからない。そのような企業の皆様に、環境ビジネスの事業戦略立案、マーケティング戦略立案などのご支援をさせていただきます。
ISO14001やエコアクション21などの環境マネジメントシステムは認証取得が目的ではありません。これらのマネジメントの枠組みを使って環境配慮と企業経営を両立させなければなりません。単に認証取得するだけでなく、経営に活かし利益につながる活用を支援します。
カーボンフットプリントは、商品やサービスが生まれてから廃棄されるまでの、ライフサイクル全体から排出される温室効果ガスをCO2相当量で換算し、環境ラベルを使って商品に表示するしくみです。消費者にとっては環境にやさしい商品を選択する時の判断材料になりますし、事業者にとっては自らのCO2排出削減の取り組みをアピールする道具となります。
カーボンフットプリントはLCA(ライフサイクルアセスメント)手法を使って、商品群ごとに設定されたルールに基づいて算出されます。当社ではLCAの導入支援やカーボンフットプリントの申請書類の作成支援を行います。カーボンフットプリントの審査業務も請け負っています。
LCAによる製品の環境負荷算出の標準的な支援は以下のようになります。お客様の状況に応じてアレンジさせていただきます。
回数 | 項目 | 内容 |
1回目 |
LCAの概要、実施 手順の理解 |
・LCAの必要性、概要、実施手順を説明します。 ・LCA実施の目的、対象製品について検討します。 |
2回目 |
目的、対象製品、 システム境界の設定 |
・目的、対象製品、システム境界(製品の一生の定義)を決定します。 ・対象製品のライフサイクルの概略フローを作成します。 ・工場を視察します。 |
3回目 |
詳細フローの作成 とデータ収集方法 の検討 |
・詳細フローを作成します。 ・各工程(単位プロセス)でのデータ収集方法を検討します。 ・購入部品や工程外注先のデータ取得が困難な場合は代替手段を検討します。 ・データを収集します。 ・簡易ソフトへ入力します。 |
4回目 |
インベントリー 分析、インパク ト評価 |
・収集データを確認します。 ・インベントリー分析を行います。(物質毎の排出量等の算出) ・インパクト評価を行います。(地球温暖化等の環境への影響評価) ・感度分析を行います。(仮定を変更して評価) ・LCA報告書の作成方法を説明します。 |
5回目 |
課題の抽出と改善 策の立案、 LCA報告書の作成 |
・感度分析の結果を確認します。 ・環境負荷低減に受けての課題を抽出します。 ・改善策を検討します。 ・LCA報告書を作成します。 |
工場には意外とロスが隠れているものです。端材や切子などの材料のロス、エアー漏れや、空調・設備などのエネルギーロス、ムダな作業や設備稼働による人件費や減価償却費などのシステムロスなどがあります。それらは製造原価に上乗せされているので、十分認識できていないのです。当社では、廃棄物に着目してロスを物量と金額で見える化するマテリアルフローコスト会計(MFCA)という手法を使い、改善ポイントをあぶり出し、ロスコスト削減のための提案を行います。材料やエネルギーを削減することによって、環境配慮とコスト削減を同時に実現しましょう。
MFCAの標準的な導入支援は以下のようになります。お客様の状況に応じてアレンジさせていただきます。
回数 | 項目 | 内容 |
1回目 | MFCAの概要理解 |
・MFCAの概要を説明します。 ・今回のロスコスト削減プロジェクトの推進体制を立ち上げていただきます。 ・今回の取り組みの狙いと進め方について説明いたします。 |
2回目 | 事前準備 |
・対象製品、ライン、工程範囲を決定します。 ・対象工程を視察し、工程のラフ分析を行います。 ・物量センター(測定する単位プロセス)を決定します。 ・分析対象の品種、期間を決定します。 ・分析対象の材料とデータ収集方法を決定します。 |
3回目 | データ収集、整理 |
・工程別の投入材料の種類、投入物量・廃棄物量のデータを収集し、整理します。 ・システムコスト、エネルギーコストデータを収集します。 ・システムコスト、エネルギーコストの按分ルールを決定します。 |
4回目 | MFCA計算 |
・MFCA計算モデルを作成し、各種データを入力します。 ・MFCA計算結果を確認します。 |
5回目 | 改善課題の抽出 |
・材料ロス削減、コストダウン改善課題を検討し、抽出します。 |
6回目 | 改善計画の立案 |
・材料ロスの削減余地、可能性を検討します。 ・材料ロス削減効果をシミュレーションします。 ・改善の優先順位付けをし、改善計画を作成します。 |
省エネとは、「エネルギーを無駄なく使う」、「できるだけ少ないエネルギーで最大の効用を得る」ことです。この視点で業務プロセスや設備の稼働を見ていけばいいのです。省エネは段階的に進めるのが良いとされています。すなわち、まずはお金をかけずに運用改善を行ってムダを省く、次に小規模の投資によって大きな省エネ効果が得られる小規模改修を行う、最後により大きな効果を得るために大規模改修を行う、という3段階です。現在の設備の運転状況をヒアリングやデータで確認させていただき、省エネのポイントをアドバイスさせていただきます。
健康被害や環境汚染を防止するために、化学物質に関する法規制があります。特にEUで発効されたRoHS指令やREACH規則が先進的で、こうしたEUの法規制が他の国の法規制に波及し、このEUの規制がグローバルスタンダードになっています。こうした法規制に従わなければ、企業は製品を輸出できませんし、製品に閾値を超える有害物質の含有が発覚すれば、商品の撤収、罰金、投獄といった罰則を受けることになります。そこで、直接輸出しているセットメーカー、主として大手企業ですが、自己防衛のために、主として中小企業である部品メーカーに調査依頼をかけています。部品メーカーは購入している原料メーカーにまた調査依頼をかけます。サプライチェーンのどこに有害物質が含まれていても責任を免れることはできません。特に部品メーカーの多くは中小製造業で、しかもサプライチェーンが複雑につながっていますので大変です。中小製造業が抱える課題の一つは、リスクに気づいていない企業が多くあるということです。もし閾値を超える有害物質が混入すると、多額の賠償請求がきたり、取引停止になります。取引先から要請があった中小製造業はリスクに気づくわけですが、取引先から言われるままに情報収集したり、検査機関に検査を依頼したりと、含有化学物質管理に対して多大な工数とコストをかけている場合があります。
自社の工程の中で有害物質が混入する可能性のある重点管理工程を特定し、設計・開発、調達・外注管理、製造工程の管理などでの管理レベルを上げる方法について、お客様の現状を把握させていただいた上で、解決策をご提案し、実施のフォローをさせていただきます。
製品含有化学物質管理のしくみを構築する標準的なプロセスは以下のようになります。お客様の状況に応じてアレンジさせていただきます。
回数 | 項目 | 内容 |
1回目 | 現状把握 |
・製品含有化学物質管理の現状を把握します。 ・化学物質規制の現状を説明します。 ・中小企業の対応策を説明します。 |
2回目 | 重点管理方法の決定 |
・管理すべき化学物質を特定します。 ・製造工程を分析して化学物質の混入、残留が懸念される重点管理工程を特定します。 ・重点管理工程でのモニタリング手段を決定します。 |
3回目 |
外注先・購入先の診断チェックリストの作成 |
・外注先、購入先の管理方法を検討します。 ・外注先、購入先への要求事項を整理します。 ・外注先、購入先の化学物質管理に関する診断チェックリストを作成します。 |
4回目 | 製品含有化学物質管理マニュアルの作成(その1) |
・マニュアル作成にあたり、以下の項目を検討します。 ①総則(目的、方針、文書管理等) ②管理範囲(適用範囲、組織体制) ③計画策定 ④人的資源の管理 ⑤実施状況の評価及び改善) |
5回目 | 製品含有化学物質管理マニュアルの作成(その2) |
・マニュアル作成にあたり、以下の項目を検討します。 ⑥運営管理 (設計開発、購買、製造、トレーサビリティ、出荷、変更管理、不適合発生時の対応、等) |
6回目 | 情報伝達の仕組み構築 |
・顧客への情報伝達の方法を検討します。 ・業界標準の様式・ツールの使い方について助言します。 |